さそり庵



トパーズの光は月より還る

ツイッターでは語り切れないのでこっちに書く、放課後のプレアデス4話の感想。
中身は結局、あっちで書いたことと似たり寄ったり。

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# by sasop | 2016-06-05 07:19 | 放課後のプレアデス

OFA真考察(私論)

菊地真のテーマといえば、『適性と現実』。
女の子として見られるために可愛いアイドルをやりたいと望むも、適性の都合で王子様にされ、苦悩し、いじられ、その中で成長するのが彼女の物語であり、無印、アニマス、デレミリと受け継がれてきたキャラクター性の核であると言っていい。
が、OFAの真は違う。
OFAの真は悩まない。今回の彼女は順風満帆、帆にいっぱいの追い風を受け、どこまでもまっすぐに飛んでいく。恐らくは歴代で最強のメンタルを持った、迷走しない菊地真がOFAには存在した。

◆王子様は嫌ではない
衝撃的な発言は、ランクD到達コミュにてもたらされた。

「格好いいとか、王子様とか言ってもらえるのはそれはそれで嬉しいです
 でも、やっぱり女の子らしいとか、お姫様みたいとか、そんな風にも言われたいかなーなんて……」

……実は筆者、初プレイ時には不覚にもこのくだりを聞き流していた。そのため、この後に続くお話がとんとん拍子に進むことに強い違和感を覚え、首をかしげることしきりだったのだが、なんのことはない、この一言にすべての理由が集約されていたのである。

格好いいとか、王子様とか言ってもらえるのはそれはそれで嬉しいです。

もうこれだけで、歴代の真が向き合ってきた問題の6割は解決したと言っていい。始まる前に解決されていたのである。
無印のランクF時代には王子様アピールに頼る自分を「情けない」とまで嘆き、その嫌がる気持ち自体が物語の土台であり前提であったが、今回は「それはそれで」とのたまう。満更でもない、というのは言い過ぎだが、決して心底から嫌がってはいない。この発言が強がりであるとか、Pや周りへの遠慮からくるものである可能性も探ったが、調査できた範囲ではついにそれらしい情報を確認できなかった。どころか逆に「王子様呼ばわりはもともと嫌じゃない」「女の子から『かっこいい』『頼もしい』と言われるのは気にならない」といった、裏付けとなる発言が散見されるとあっては、これは本音と取らざるを得ない。
つまり、今回の真は自らの芸風に対する葛藤があまり強くない。この時点で、彼女の前に立ちはだかるハードルはご先祖諸姉よりもずっと低くなったと言っていいだろう。

◆まったく異なる願いの重さ
この違いはいったいどこから来たのか。765プロの仲間たちに愛されたからか。ではあるまい。それだけなら「もともと」というのはおかしい(彼女は765に来る前から王子様だ)。
恐らくOFA世界の真は、幼いころからたくさんの理解者・友人に囲まれて育ったのだろう。キャーキャー言われる一方で、それで落ち込まないだけの思いやりや思い出をたくさんもらってきた。いじめっ子だってみんなでやっつけ、登校拒否もすることはなかったに違いない。
凛々しいお顔のお姫様は、理解ある騎士たちに守られてすくすくと育ち、心優しく元気いっぱいの青空のような女の子に成長した。そんな彼女が、思春期を迎えふと思う。「ボクだって女の子なのになぁ」と。ランクDで切り出した「女の子らしいって言われたい」希望は、そうしたモヤモヤした不満から生まれたものではなかっただろうか。重い重い十字架としてのしかかっていた無印のそれとは、そもそものモノが異なる。

◆幅を広げるという奇跡
無印では最優先目標だったこの希望を、活動がある程度軌道に乗ってからおすおずと持ち出すのが真なら、それをあっさりOKするのがOFAのPである。いわく「ファン層が偏りすぎているから、これからは幅を広げていこう」
王子様以外の路線を徹底して却下し、そのためには真自身をだますことさえ厭わなかった無印Pに比べ、この差は何としたことであろう。しかもこれが図に当たり、男性ファンの獲得に成功しているのである。当初はその野郎どもから「かっこいい」とか「頼りがいがある」などと言われて真が凹むが、あくまでそれは一時的なこと。真の……真なりの女の子アピールも、遅くともランクAの時点ではそれなりに実を結んでいるのである。
この呆れるほどハッピーなプロデュースはいかなるものであったのか、もう少し詳しく見ていこう。

◆辣腕なり!
例えば無印においては、真が王子様のキャラを作ってアイドルしている様がはっきりと描かれている。ではOFAの真も同じかというと、これがどうも様子が異なる。
ランクDコミュで、真のこのような発言が見られる。

「やっぱりボクって、格好いいアイドルって位置づけなんですよね?」

ご先祖のように思いっきり王子様しているのなら、こうした訊き方はしないであろう。恐らくあそこまで極端ではなく、容姿を生かしたボーイッシュアイドルくらいの芸風で売っていたものと思われる。喋り方も普段通りだったろう。
ここに、真の希望を受けて「幅を広げる」方針が加わる。ランクCでの反応から見て、『炎の体育〇系』とか『逃〇中!』のような番組で大活躍させたのだろう。メンズのファッションモデルもさせたかもしれない。そうしてまずは男どもの耳目を集めておいて、隙を見てギャップ攻撃に出る。括目すべし、ランクAコミュによると「まこまこりん♪」「にゃにゃにゃ♪ まこまこプリンセスにゃ♪」といった例のアレが実際にステージで行われているらしいのである。みくにゃんは怒っていい。かっこいい真王子にホイホイ釣られるタイプの男で、そんな血迷った真似をされて落ちない者はそういない。あっちの世界にも真士が大量発生したものと見て間違いないだろう。
問題はメインターゲットたる女性層だが、塩田さんの群れが真を刺しに来た風もないことから見てこちらからも特に拒否反応は出なかったものと思われる。出ないプロデュースが最初から成されていたということであろう。なんという具眼の士。玲音が引き抜きを企てるのも当然である!

◆追い風を受けて
理解ある古くからの友人たちと、常軌を逸して優秀なP。そして熱くも温かいファン。多くの人々に支えられ、真のアイドル活動はまさに順風満帆といえた。律子は「プロデューサーが真を甘やかすから……」と言ったが、見渡せば真を甘やかしていたのは世界そのものであることがわかる。絶え間なく吹きつける追い風に、真はただ乗ればよかった。ただ飛ぶだけでよかったのだ。まっすぐに。
そんな世界の寵児にとって、本編のエンディングで口にした「ボクはボクのままでいい」という答えはあまりに当然のものであった。そこにたどり着くまでの道行きは平坦に過ぎ、物語と呼ぶには起伏に乏しい。
OFA真の物語は、その先、すなわち『絶険』を生み出し、育てる過程にこそ本領と本質があるように思う。

◆ようやく始まる物語
トップアイドルになった真。新曲のイメージを作れと言われて、何も思い浮かばない。
頭でブリッジしながら考え、ダメもとで趣味に走って玉砕し、765の面々から総スカンを喰う。どんな曲を作るべきか、どんな世界を織りなすべきか、全くアイデアが湧いてこず、ついには「ボク、ほんと空っぽ」とまで落ち込んでしまう。
天下のIE覇者が何事かと思うが、これは『甘やかされて』きた真には無理からぬことである。もともと自分の芸風に反発もせず、不満やわだかまりはPの手紙でことごとく解決してもらってきた真には、自分が何をしたいのか、何故アイドルをやっているのかを考えることが無かったのだ。その必要自体、なかった。だからいざ自分で曲(世界)を描けと言われても胸の中身は「空っぽ」であり、途方に暮れてしまう。自己実現の願望と戦い続けた無印の真とは対極の真がここにいる。
だがそれも、結局は持っているものに無自覚であったにすぎなかった。Pに「この曲をどう歌いたいか」「ファンにどう思ってもらいたいか」と問われ、彼女はすぐに、胸の中にあるものに気づく。
「みんなに喜んでもらいたい」。
一点の曇りもためらいもなく、OFA世界の真は言い切った。みんなの喜びがボクの喜び。ならば、ぼくの作るべき曲のテーマは決まっている、と。
かくして『絶険』は生まれた。

◆総括のヮの
この迷いのなさ、曇りのなさこそOFA真の真髄であり、彼女の辿り着いたゴールであろう。
後に彼女はこの喜びを「恋」と呼び、「ボクはみんなに恋してるんだーーーーーっ!!!!!」と『自転車』を彷彿とさせる叫びでオーディエンスを沸かせるに至る。

ところでこの心境、春香のそれとまったく同じものである。
OFAの春香もまた、常にファンのことを考え、途方もない数に膨れ上がったファン一人一人に幸せを届けるためアイドルをしている。春香が地方のファンのために津々浦々を飛び回る姿は、千枚単位のメッセージカードに一枚一枚想いを綴る真のそれと綺麗に重なる。
歴代を通じて「王道がやりたい」「可愛いアイドルがやりたい」と言ってきた真が、今や王道の象徴となった春香と並び立つというのは、どういったものか、なんとも不可思議な感じがするものである。

◆蛇足
俗に「優しい世界」というが、OFAの真が生きた場所ほど優しい世界も珍しい。すべてのものごとが順調に進め、真の羽を折り、足を挫くような障害はなかった。そう、無かったと言っていい。
そこでふと、思う。
……思うのであるが、これは完全な妄想で、1stvisionの亡霊を自認する国粋主義者の戯言であることを事前にお断りしておきたい。そうしたことを不快に感じられる方はどうか読むのをやめ、ブラウザを閉じて頂くことを強く強く推奨する。これでこの稿を終えようと思うので、ここから先に内容は無い。






――よろしいであろうか。

OFAは、トゥルーエンドを迎えた無印真とPが考えた夢の世界なのかもしれない。
もっとビターを効かせるのなら、ランクDの反省会エンド後、二人の後悔が作り出したパラレルワールドでもいい。ああ、そういえばOFAのランクDコミュは真とPの反省会だった。ここで初めて真の本音を見せるあたりニクい。超ニクい。
「こうだったらよかった」「こうできていればよかった」、ひとつひとつ挙げながら、二人は自分たちが歩いてきた一年を振り返っている。二人の想いが別世界を生み、そこで生きる『菊地真』にありったけの追い風を送る。
風に乗せ、もう一人の自分に真が届けたメッセージこそ『チアリングレター』というのは、一個の妄想としてどうであろう。
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# by sasop | 2015-04-23 01:15 | ときどき雑記

いおまこに50の質問 さそ風味

ついったーで井川KPと喋ってたら思い出したのでやってみた。
あくまで私の中の真と伊織なので、そういうのが嫌な方は回れ右願います。

質問はこちらのサイト様からお借りしました。

それでは、れっつどん
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# by sasop | 2014-12-26 22:14 | ときどき雑記

輝きのこちら側から 二度見編

※劇場版アイマス二度目の感想
※ネタバレ全開。未見の人は読まない方がいいぞぅ

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# by sasop | 2014-01-31 21:32 | ときどき雑記

輝きのこちら側から

アイマス劇場版ネタバレ感想。未見の人は読んじゃダメ。

※視聴回数は一回。パンフレット等関連情報には目を通していません。
※肯定的でないようなないよう。

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# by sasop | 2014-01-29 19:52 | ときどき雑記


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