さそり庵



2009年 11月 12日 ( 1 )


王は神となり、騎士を祝福す

『This Is It』を観て来ました。

とかく心を打たれたのは、マイケルを取り巻くアーティスト、バックダンサー、コーラスといった人々の笑顔でした。
一人ひとりがマイケルに抱く純粋な尊敬と愛情、そしてその、King of Popとステージを共にできることへの喜びが銀幕いっぱいに描き出され、ワールド・ツアーのために集められていた熱の凄まじさを感じさせます。

「朝起きて、朝食も摂らずにまず彼の歌をかけてムーンウォークをするんだ」と笑う彼。
「生きるのは辛いだろ? だから前向きになる何かが必要なんだ。それがMJだ」と涙ながらに話す彼。
「小学校三年で初めて聴いたマン・イン・ザ・ミラーを彼と一緒に歌うの。なんて素晴らしい体験なのかしら」と喜びの声をあげる彼女……。

もちろん主軸はマイケル・ジャクソンその人ながら、彼らの姿をも追う110分の上映の間――常に私の心にわだかまったのは『ツアーは実現しなかった』というあまりに悲し過ぎる現実でした。
オーディションに合格し、涙ながらに喜びを語っていたバックダンサーの青年は。まさに世界を変えようとした、マイケル・ジャクソン・ファミリーのあの『熱』は。彼が天に召されたそのとき、そして今、いかなる想いを抱えて生きているのだろう。どれほどの無念が、悲しみが、そんな言葉では到底表現しきれぬ心が、人知れず弾け、なお世界には満ちているのだろう。

天国でツアー中の『王者』の姿に見惚れながら、現世に残る『騎士』たちの今をどうしても思わずにいられませんでした。
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by sasop | 2009-11-12 21:33 | ときどき雑記


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