さそり庵



…………。

iM@Sの神兵 第40話前編 その拳の名は“勇気”
iM@Sの神兵 第40話後編 物語はまだ終わらない

更新しました。
中身について、色々と話したいことはありますが、まだそのときではないとも思います。
その辺は、近日公開の閑話休題動画内にて、


今回、尺の関係で冒頭のFF勢の戦闘シーンを削ったので、折り畳み先にテキストを貼っておきます。
突然出てくるからってそれまでサボってたわけじゃないのよー。





 ミリ・アリアポーが宙を舞う。 
 白亜の石畳に背中から落ちると見えた瞬間、ミスラ特有の鋭敏な身のこなしをもって反転。片手を地につき、そのままめいっぱい突き放す。
 その面(おもて)は、焦燥に焼けついていた。
「このッ……!」
 ミスラが横っ跳びに跳ねたその刹那、まだ残像の残る空間を大質量の物体が薙ぎ裂く。水蛇将何人ぶんかに値する重量が飛燕の疾さもて殺到し、立ちふさがるもの全てを一掃する。もっとも今回、めくれあがる石畳を除いて何者も進路上に存在しない。
「光よ!!」
 直進する物体の未来位置へと、水蛇将は魔の烈光を放つ。直撃コース、手応え無し。寸前で軌道を変えられている。
 歯噛みする余裕ひとつ無く、ミリは勅賜の聖棍を背後へと一閃させた。ズラリ生え揃った凶悪な突起が金属の硬度を持つ鱗と交錯、火花とともに鍔競り合う。
 質量体――怨霊のクフィージャの片腕と。
(こいつら……いや、こいつッ!)
 八つに分かれたクフィージャの、うち二体を単身相手どり、水蛇将は戦慄していた。
(強い……)
 その打ち込みは激流の如く。その身のこなし、静水の如く。変幻自在にして疾風迅雷、取り捌くのが精一杯で、兵を指揮する余裕すら無い。副官のイファーフがそちらを担い、うまく防いでいるようだが、明らかに押しているのはマムージャの方だった。たった六人の蛮族に、水蛇の精鋭が圧倒される。
 いや、
(全滅する、か)
 一度は呑み下した忌まわしさを、もう一度浮かべざるを得ない。それほどの劣勢。初めて目にするマムージャの、脅威。
(何者だコイツ!? こっちには美希ちゃんの『歌舞』もあるってぇのに、この戦況……!)
 そのときであった。
 ミリに迫っていた片割れを含め、蛮族の何人かが封魔堂前から離脱する。向かう先はウルタラム大通り。まさか皇宮まで走るつもりかと、ミリの背筋に霜が下りるが――
 そこに。
「あァん?」
“嵐(Cyclone)”が、静かに渦を巻いていた。

「半分でいいのか?」

 瞬間。
 予想外の角度から迫った一閃に、クフィージャは大きく飛び退った。閃光の主は、ミリ・アリアポー。一瞬前まで手にしていたはずの棍と盾とが脇に転がり、代わって二振りの鋭利な影がその手の内に出現している。
 それは。
 そのナイフは。
“水蛇将”ではない、少女“ミリ・アリアポー”の覚悟の証。

「なめられたもんだ――!」

 水蛇は禍ツ風の姿を取り戻し、嵐はその渦に鋼を纏う――
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by sasop | 2010-07-08 21:09 | ときどき雑記
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