さそり庵



いん・お隣さん家

日食が終わるその間際、ちょうど指輪のように輝く『ダイヤモンドリング』なる光が太陽の縁に生じるそうです。

「凄いんだろうなー」
「くすっ」
「あれ、千早なんだその顔。興味無い?」
「そんなことないです!
 ただ、思い出してしまって」
「んん?」
「ほら、以前。
 プロデューサー、買って下さろうとしたじゃないですか。ダイヤの指輪」
「……ああ」
「あんまり高いので、プラチナにして頂きましたけど」
「やっぱダイヤの方が良かった?」
「いいえ。
 私にとって、ダイヤの宝石より、日食のダイヤモンドリングより――
 あのプラチナは輝いて見えます」
「…………。
 そ、か。
 なあ、知ってるか?
 次は35年後だってさ。日食」
「そうですか。
 そのときは、私と一緒に見に行きましょうね。
 50歳の如月千早と」
「気が早いヤツだ」
「約束ですからね?」
「……要らないよ、今さら。
 そんなもの」
「ふふ。
 ――はい」

なんて。
「聞こえてくるよーだな」
「どこから?」
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by sasop | 2009-07-22 20:25 | ときどき雑記
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